加納夏雄の3つの活動期 – 幕末・明治期の金工界

幕末・明治期の金工界を知る
―加納夏雄という人物を通して―

工芸とは、実用品に芸術的なデザインをするもので、実用性芸術性を兼ね備えたものである必要があります。

幕末・明治期の金工界は武家社会から明治維新による封建社会と近代化の流れの中で大きく影響を受けた時代でありました。

江戸幕府の時代、金工家達は主に、刀剣装飾金具や調度品等に繊細で高度な彫金を施していました。

しかし、明治維新後は廃刀令により刀剣装飾の需要が激減します。さらに、西欧文化の急激な導入から伝統文化への激しい迫害も起こりました。幕末から明治維新にかけて、多くの伝統工芸家たちは苦境を強いられています。

こうした動乱の時代に、終始変わらぬ金工技術の活躍の場をもった加納夏雄という人物は非常に稀有な存在です。

 

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彼は、江戸幕府から引き継がれた伝統工芸の芸術性と明治維新後に需要が高まった実用性とを融合させることに成功した人物だと思います。

 

3つの活動期・功績

加納夏雄の活動期は3つに分けられます。

まず、草創期の刀剣装飾時代です。

1846年頃、夏雄は京都に金工を開業しました。この時代の金工家たちの多くがそうであったように、刀剣装飾を中心とした彼の事業は栄えていました。時代の流れと共に貨幣製造や美術工芸分野へ移っていきますが、草創期の制作体制にこそ彼の事業が新時代に対応し得た秘訣があるようです。

それは、その生産が個人作家の制作の範囲を超えた量産の形態をもっていたということです。夏雄の指導下に複数の職人たちは分業をし、量産システムのもとで刀剣の小道具をつくっていました。

民営のマニュファクチュアとでも言いましょうか。実は、この職人団がそのまま後の近代貨幣製造に関わることとなります。

明治二十圓金貨

また、夏雄は盛況の時代にあっても絶えず自身の腕を磨き続けることに取り組んでいました。古典を範としつつ、洒脱な感覚を加えることにより、新しい期待にも応えられる作品へと昇華させていきます。

刀剣制作期に夏雄が自信の技を磨き、さらに弟子たちを指導して彫金細工所の基礎を固めていったことに意義があるように思います。

 

2つ目は造幣寮時代です。

刀剣装飾の時代が終わり、明治2年、夏雄は政府から彫金家としての腕と、細工所の組織的運営の腕を買われて、造幣寮にて新貨幣の製造に起用されました。これにより民営マニュファクチュアから官営マニュファクチュアの体制をとるに至ります。41歳から50歳まで、夏雄は貨幣寮で貨幣製造事業に関わりました。

 

3つ目は一般美術工芸制作時代です。

明治維新以降、苦境だった工芸界にとって転機が訪れたのは明治6年のウィーン万博でした。明治政府が初めて正式に参加した1873年のウィーン万博は、新しい日本を全世界にアピールしようとする気迫にあふれていました。日本最初の博物館や工芸品の貿易商社である「起立工商会社」が設立され、国策によって離散した工芸職人が再び集められたりもしました。

夏雄は工芸品製造会社である「精工社を興し、東京を中心に一般美術工芸の振興に努めました。
また、彼の作品は数々の博覧会で受賞を重ねるようにもなり、帝室技芸員にも選ばれました。

帝室技芸員の制度は、皇室による美術作家の保護と制作の奨励を目的として明治23年(1890年)に設けられました。

皇室技芸員は、皇室の保護と国家的な名誉を受けた美術家・工芸家でした。当時の作家にとって技芸員に選ばれることはとても名誉なことだったようです。明治23年の東京美術学校彫金科創立とともに同校の教授に就任します。以後、夏雄の手法により今日の日本からも多くの作家が育っているようです。

彫金の手法を完成させた彫金家としての功績と、マニュファクチュアによる経営者としての功績、さらには美術学校時代の後継者の育成等、彼の功績には目を見張るものがあります。

現状に甘んじようとはせずに、常に前進を目指した刀剣具制作時代と、時代の先を見据えてマニュファクチュア経営に取り組んだ造幣寮時代、弟子の育成に励んだ晩年から、現代の私たちが学べることは多いと思います。
特に、後継者を育てる難しさは昔も今も変わらないようで、総務省がまとめた2014年の個人企業経済調査で個人経営の製造業の8割が後継者の確保が出来ていないそうです。

加納夏雄がそれらを為し得たのは、常に時代の先を見据えた視点を持ち、溢れるほどのバイタリティーを持ち続けられたことによるところが大きいのではないでしょうか。

 

オリジナルコイン・記念メダルの製作

東京江戸ウィーク2016

 

 

参考文献
「明治の彫金」たばこと塩の博物館編
mw.nikkei.com
rekishi-club.com

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2016年トム・ブラウン流の粋なジャポニズム

日本と世界のイイ関係

THOM BROUNE.NEW YORK2016年春夏メンズコレクションは日本を題材にしたものでしたね。

おしろいにサングラスのモデルたちが下駄に足袋、富士山や桜等日本の美しい風景の模様を施したスーツと言った出で立ちで畳の上をゆっくりと進む、なかなか斬新で興味深いステージだと思います。

トム・ブラウン流粋なジャポニズムといったところでしょうか。

スーツの模様はすべてインターシャ編だそうです。インターシャ編とは、編み機で象眼細工のようなはめ込み模様を作る柄編のことで、「象眼で飾る」という意味のイタリア語インターシアーレ(intersiare)に由来します。

インターシャ編の特徴のひとつに、薄く仕上げることがあげられ、アーガイル柄のニットなどに代表されます。上質なスーツの生地に薄く繊細に仕上げられた日本の模様は見た目だけでなく、着心地もおそらく最上級でしょう。

 

 

 

デザイナーのトム・ブラウンはインタビューで語っています。

「服作りの最高のクオリティーというものを考えたとき、思い浮かんだのは日本でした。」

日本の「ものづくり」、メイド・イン・ジャパンを高く評価する者は少なくないけれど、トム・ブラウンもそのうちの一人だと感じます。また、コレクションの服は手で裁ち、縫い合わせているそうで、彼は、「手作業により、時に生まれる不揃いさが独特の美や風合いを生み出します。」と話し、手作業の長所を的確に表現しています。

人々は、産業革命以降の利益や効率重視の視点から職人の手作業を機械化する傾向がありましたが、現代社会はそれがまた、クオリティー重視へと変換していると感じる時があります。トム・ブラウンが日本製品のクオリティーを評価していることはその一例でしょう。

日本のものづくりにはまさに、クオリティー重視である、「職人の手作業」から生まれる独特の美しさがあります。東京だけでなく、例えばニューヨークやパリのような世界都市で、デザイナーと日本の職人がタッグを組み、良質なものや芸術作品が数多く生みだされる未来もそう遠くはないのでは。

また、4年後の東京オリンピック開催を見据えても、「世界の中の日本」を意識せずにはいられません。世界が日本に注目する最大の機会に、日本はどれだけ独自の良さを見せられるでしょうか。

まずは、その良さを再認識することから始まると思います。そうするにあたり、日本で日々、素晴らしいものを生み出し続けている「ものづくり」に関わる人々にスポットライトを当てて見えてくるものがあると感じます。

 

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THOM BROWNEと東京の職人

デラックスウェア展示会 2015

デラックスウェア展示会 2015

デラックスウェア展示会

本日は代官山で開かれたデラックスウェア(DELUXEWARE)の展示会に出席しました。

DELUXEWARE2015展示会
DELUXEWARE2015展示会

 

「アメカジブランド デラックスウエアはアメカジトップレベルを追求し、ヴィンテージ衣料が創られた時代の古き哲学に基づいて衣料を制作するブランドである。」(デラックスウェアWEBサイト

 

わたしは革靴のなんともいえない味のある雰囲気がとても気に入りました。

もうひとつ、革の財布、みたことのない厚いレザー(イタリアンコードバン)で
手に取ったらしっくりきて、数ヶ月前に財布買ったことを後悔しました。

代表の村松さんの服作りにたいする情熱が伝わってきました。
負けず劣らずバイヤーさんたちも熱くて圧倒されました。

 

ハンパのないこだわり

展示会でひとつひとつ丁寧に作られたアイテムを見ていると時間が経つのを忘れます。

どういう生地でできているんだろう?当時のアメリカのデニムを再現させるために使用するミシンひとつにまでハンパないこだわりがあります。カタログとにらめっこしながら、また植松さんの熱い説明を聞きながら汗がふきでます。

革靴の裏にアンティーク風の蹄鉄のようなオリジナルの金具。靴をはいていれば見えない部分の装飾、歩くことでカチャッカチャとどのように音が鳴るかまで意識されたそうです。金具ひとつをとってもそれがデラックスウェアの世界観が広がっています。

DELUXEWARE2015デニム

デラッックスウェア靴金具

 

仕事柄で多くのブランドのグッズや製品に囲まれていると、モノを生み出すこと、つくりだすこと、売ることの難しさを感じます。メディアでたくさん宣伝されているもの、強いブランド力があるもの、時代のニーズに合うもの、コアなファンががっちりとくっついているもの。またすばらしい製品にはすばらしい物語がくっついている。

われわれも人一倍こだわるデザイナー・クリエイターの求めるものにお応えできるように日々精進です。

 

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オリジナル金具・ファッションアクセサリーの製作

真鍮製 早稲田ペンダント ネックレス

ダニー・チューのスマートドールとは?

こんにちは!

わたしは昨日、五反田にあるMirai Store Tokyoに行ってきました。

ここには SMART DOLL (スマートドール)という ダニー・チュー さんが開発した高さ60cmの多関節可動式日本産ファッションドール(人形)が展示、販売されています。

わたしはダニーさんもスマートドールのことも知りませんでしたが、サカモト彫刻のTwitterで知り合った友人から教えてもらって興味をもち、実際にお店に行ってみました。

 

五反田駅から歩いて約10分のところにショップ兼オフィスがあります。

中に入ってみるとたくさんのスマートドールに出迎えられてビックリしました。

 

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全く知らない世界に正直いろいろ戸惑います。

フィギュアというのか、ドールというのか、人形というのか?

一体、二体と数えるのでしょうか?それとも一人、二人?

小さなTシャツや洋服もいっしょに販売されていました。

わたしは自由にもっていける手と足のパーツをもらってきました。

 

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青い瞳がとても綺麗です。

 

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外国人のファンが多いせいか人形も国際色豊かです。

なかには日本刀をもっている人形まで!

とりあえず新しい世界に衝撃をうけています。

 

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東京の製作所の社長が「下町ロケット」を見たら?

こんにちは。秋です。東京もいろんなところで美しい紅葉が見られます。

わたしは週末家族と散歩で北の丸公園と武道館に紅葉を見に行ってきました。

東西線の九段下駅から歩いて10分くらいです。千代田区の皇居周辺は都心でも静かで美しい景色がたくさんあって、散歩には最高です。おにぎりやサンドイッチを持ってくるのも良いと思います。(ゴミはもちかえりましょう)

 

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北の丸公園や千鳥ヶ淵は桜の名所で花見で有名ですが秋の紅葉も見事です。

ふと素晴らしい景色を見つけてはiPhoneで写真をとっていました笑

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さて、最近、サカモト彫刻に仕事で毎日来ていただいているH製作所の社長が教えてくれたのですが

下町ロケットというTVドラマが大人気だそうです。

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夢にまっすぐ。下町ロケット

 

私はまだ見ていないのですが、原作は池井戸潤さんの大ヒット小説で、主人公は下町の製作所(佃製作所)の社長で、ロケット開発に力を注いで業績が下降気味なところに、大手取引先から取引中止を言い渡されて大ピンチというところからドラマは始まるようです。

下町の製作所が舞台ということでH製作所の社長も大興奮で、前回の放送では感動して涙を流したそうです。阿部寛さんやほかのキャストさんも製作所の制服が似合う!

 

そんなこんなでお薦めされたのですがまだ見ていません。

 

申し訳ありません。。今日は見ようと思います。

 

東京の下町の製作所さんも日本を底から支える高い技術力をもっていて、たくさんの技術革新を起こしています。サカモト彫刻もロケットは作っておりませんが、お客様の求めるデザインを正確に形にするために0.5~1ミリの線幅を金属アクセサリーで表現する技術を可能にしております。(オリジナルアクセサリー製作の流れ

 

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ヴィヴィアン ロゴ

 

テレビでもこのドラマのおかげで下町の製作所が話題になって来るのかな?そうなるといいですね!

 

ショップオーナー様、ブランドオーナー様へ

サカモト彫刻は、東京神楽坂でタイピン、カフス、メタルボタン、ブランドロゴなどの様々なファッションアクセサリー・金属アクセサリーの受注製造を行っております。

詳細は「ファッションアクセサリー製造」 のページへ。

「オリジナルでこだわりのアイテムを作りたいけどどうすればいい?」

ぜひ一度サカモト彫刻へご相談ください。

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